近代水道百選は、1985年に日本水道新聞社によって選定された水道施設の百選です。数ある百選の中でもかなりマイナーな存在で、知名度は低いようです。また、水道施設の百選であるというその性質上、観光的に資するものでもありません。百選に選ばれた地元の人々でも、その存在に気づかないスポットが少なくないようです。
日本の近代水道は、明治20年に整備が開始され、その百周年を記念して全国の近代水道施設から当該の100ヶ所が選定されたといわれています。対象となったのは、浄水場、ダム、水源地、
貯水池、配水塔など。主に歴史的な価値や、景観、技術の高さ、地域に対する貢献度などを参考に選ばれています。
自然の豊かな場所に立地している水道施設も多く、一部「
ダム湖百選」などと重複している場所もあるようです。水道の歴史を感じる、というかなり特殊な視点を抜きにしても、ハイキングの一環としてこうした施設をめぐってみるのも楽しいかもしれません。ただ、全ての施設に立ち入りが許されているわけではないので、実際に訪れる前に予備知識程度は調べておきましょう。一部、山中にあるものも含まれているので、
登山用アイテムなど相応の装備はお忘れなく。