ダム湖百選は、地方自治体の推薦と財団法人ダム水源地環境整備センターの認定によって選出されたダム湖100ヶ所です。
ダムは本来、生活用水の確保、災害防止の観点から建造される人工物ですが、ダム湖は時として美しい景観をもたらし、観光資源としての付加価値を発揮する例があります。しかし一方では、しばしばダムは無駄な公共事業の産物として問題視されることもあります。百選の選出によってダム湖の価値を見直し、その役割を広く認知してもらうという目的のもと、ダム湖百選が認定されたといわれています。
一口にダム湖といっても、その様相は各々かなり個性的。国立公園に指定されているケースもありますし、レクリェーションに利用されている場所や、
温泉開発など周辺環境によって観光地化したダム湖も存在します。
また、日本には相当数のいわゆる「ダム愛好家」がいるともいわれており、ダムは観光の対象としてかなりの人気を博している、という事実も注目に値します(中には年間の観光客が100万人を超える、宮ヶ瀬ダム、御所ダムなども存在します)。
選定の基準は、景観や生態系への配慮、歴史的な価値など。この百選を契機として、今後ますますダムが観光資源として活用されていくと考えられているようです。