日本百名山は、作家の深田久弥氏によって選出された日本の名峰百選です。百名山は1964年に著者の同名随筆集によって紹介され、以来、多くの
登山家の間で親しまれています。選定の基準は標高1500m以上の山であること、「品格・歴史・個性」を兼ね備えていること、とされています。
しばしば百名山の連続踏破記録が話題を集め、2007年には48日間で百名山を踏破するという記録が樹立されています。観光振興のための百選ではないので、素人には登山の困難な峻険な山も数多く含まれています。あくまでも登山家を対象とした百選と見なすのが妥当だといえるでしょう。一方、登山家の間では非常に高い知名度を誇る百選であり、同名の書籍が刊行されて40年以上経った今も、この百名山の踏破を目指して全国を旅する人々(百名山ハンターと呼ばれています)は少なくないようです。
現在、多くの山では初心者向けのハイキングコースなども整備されていますから、気軽に登頂を楽しみたいという方はそちらを利用しましょう。登山家の間では、歩かなければたどり着けない「
秘湯」も人気を集めているようです。随筆集も古典として非常に高い評価を得ているので、興味のある方はぜひご一読ください。