新・日本街路樹100景は、読売新聞社が創刊120年を記念し、1994年に選定した街路樹の景観に優れた場所100ヶ所です。まず各都道府県ごとに10景(計470景)が選ばれ、その中からさらに100景が厳選されました。
「街路樹」は主に「市街地の
道路に沿って植えられた樹木」を指し、都市の景観を美化する目的で育成されています。この他、
自然環境の保全や、歩行者に日陰を提供するなど、様々な目的のもと都市環境の向上に役立てられます。法律上は「道路の付属物」と位置づけられ、個人が街路樹を伐採するなどの行為は禁じられています。
新・日本街路樹100景の対象となった箇所については、手入れが十分に行き届いており、環境面で地域住民に少なからぬ恩恵を与え、歴史的、文化的な価値を有し、かつ人々の目を楽しませている、などの条件が挙げられます。街路樹は時として、手入れ不足による環境の悪化や、過剰な植え込みによる税金の無駄遣いなど、問題点を指摘されることもあり、適性に運用されることが求められています。百選の中には電飾による美しさに着目したものも含まれていますが、最近になって電飾のもたらす街路樹への負担が問題視されており、一部には電飾を取り止めたところもあるようです。