風景や観光名所には、何かしら香りがあると言われていますが、
かおり風景100選というものが、環境省によって選定されています。様々な日本にある観光名所や、実際に独特の彩豊かな香りがあるところが、この百選として選ばれるものとなりました。
北海道から選ばれたかおり風景100選にはまず、富良野市にある富良野のラベンダーがかおり風景百選に選ばれています。富良野のラベンダーは、富良野市を代表するラベンダー畑にあります。あたかもラベンダーの古里とされている、南フランスを彷彿とされているのが特徴的で、その香りの源は、まさにラベンダー、そして他の花達になります。
青森県平川市には、尾上サワラの生垣というところが100選に選ばれています。ここは、春から夏にかけて、町内のサワラによってできた生垣を刈り込むのですが、その生垣のサワラを刈り込んだ時のかおりが選ばれました。
意外なところでは、
東京都千代田区の神田古書店街が、このかおり100選に選ばれています。何も自然の香りだけが全てではないのです。神田の古書店街にも様々なビルが建つようになってきていますが、明治時代からある古書店の風景が独特なものとして知られています。そしてまさにそのかおりの源とされているものは、古書の匂いです。
神奈川の名所、箱根も、箱根大涌谷の硫黄の香りが100選に選ばれています。硫黄の香りは好みが割れてしまうかもしれませんが、ここも独特の香りとして100選に選ばれるものとなりました。