日本の道百選は、建設省が1986年~1987年に選出した
道路の百選です。選定の基準となっているのは歴史性と親愛性(53本)、そして美観性と機動性(51本)です。選定された道路は建設大臣から顕彰を受け、記念のプレートが交付されています。選定の対象となった道路の中には、見晴らしのいい国道もあれば、勾配がきつく入り組んだ山道、
並木道なども含まれており、バラエティに富んだ選定となっています。
観光目的であれば、ドライブ(ツーリング)に適した道を訪れると良いでしょう。ただ、一部には道路の状況が様変わりしている箇所もあるようなので、情報の鮮度には気をつける必要があります。特に人気の場所としては、仙台を象徴する並木道「定禅寺通」や、
秋田県を代表する
桜の名所「武家屋敷通り」、
福島県に位置する本格的な山岳観光道路「磐梯吾妻道路」などが挙げられます。
道路を対象とした非常にユニークな百選ではありますが、観光ガイドとしても大いに役立つ選定がなされています。ただ、一見したところ何の変哲もない国道が延々と続く(交通の要所)もないわけではないので、観光を目的とする場合は、その道路に対する予備知識を仕入れてから訪れることを心がけてください。