「続ぎふ百山」は、岐阜県山岳連盟が1975年と1987年の「ぎふ百山」に続いて、18年後の1993年、採録しきれなかった山々を新たに130選んで紹介したものです。いずれも岐阜県山岳連盟の加盟団体によって長年調査されてきた山々で、岐阜新聞に掲載されてきた記事をもとに選ばれています。
「岐阜は山の国」と呼ばれ、標高3000m級の山々がつらなり「日本の屋根」といわれる飛騨山脈をはじめ、白山を中心とした両白山地、それに続く越美山地、飛騨高原や美濃地域一帯に広がる中級山岳など、飛騨・美濃にまたがってさまざまな表情をもつ山々が存在しています。当百選は「ぎふ百山」と同じく岐阜新聞社から単行本にまとめられ出版されています。
主な内容としては、130の山の写真や登路、民俗や伝承、動植物等が紹介されていて、山歩きを楽しむための情報が網羅されています。あとがきには、アウトドアスポーツとして細分化された山の楽しみ方をふまえながらも、遭難事故への警告や、かつての登山道がなくなっているケース、環境保全などにも触れ、心豊かな山行の魅力の再発見について言及されています。