長崎県内には次代に残したくなるような、素晴らしい自然や風景がたくさんあります。「次代(あす)に残そう長崎百景」をキーワードに、次代に残すべき自然や人工物が選定されています。どこか懐かしい日本を感じられる景色から、自然の雄大さを感じられる風景、現代に繋がる文化の足跡は次世代に残すべき大切な遺産です。
例えば、長崎県の北西部にある九十九島もそのひとつです。西海国立公園の中心となっている小島群で、その多くは無人島です。観光船で遊覧を楽しむ他、沿岸にある展望台からもその眺望を楽しむことが出来ます。また、雲仙温泉のメインスポットでもある雲仙地獄は地球のエネルギーを直に感じられる場所です。至る所から湧き出る高温の湯気と硫黄臭のするガスは、昔の人には地獄そのものに見えたことでしょう。内陸部では十谷棚田、大中尾棚田、日向棚田などの日本の原風景とも言える景色を楽しめる場所があります。
長崎は文化の交流地点でもありました。寺と教会のある風景は長崎の特徴的な文化のひとつです。大浦天主堂をはじめとして多くの教会が点在しています。南山手にはイギリス人グラバー、リンガー、オルトなどの商人が暮らしていた敷地には、長崎市内にあった歴史的建物を移築したグラバー園があります。国際貿易の拠点として発展した長崎の面影を現在まで伝えています。地元の文化として長崎くんちも忘れてはいけません。10月に行われる諏訪神社の大祭で、竜踊りなどの奉納踊りが名物とされています。