日本百名湯は、日本経済新聞によって選ばれた
温泉100ヶ所のことです。もともとは新聞の連載企画で選定されたものですが、その後、全国的な知名度を獲得し、ガイドブックやテレビなど、様々なメディアで特集が組まれるようになりました。
百名湯においては、各温泉の泉質・泉温・効能などが詳細に調査されており、また、日本の温泉の約7割が該当するとされる「循環湯」タイプの温泉はひとつも含まれていません。これは循環湯=「ニセモノの温泉」とする選者の認識によるものです。百名湯については水質に重きが置かれているため、持病の治療や美容目的で参考にする観光客が多いようです。
観光スポットからは離れた僻地にある温泉も選定されており、
秘湯の名を全国に知らしめたという点においても大きな意義を持っているといえるでしょう。交通アクセスなども詳細に記載されていますから、観光マップの参考資料として用いることも可能です。
書籍化、DVD化など、メディア展開も複数回行なわれており、観光地に与えた影響もかなり大きいようです。特に「本格的な温泉が楽しみたい」という温泉好きにとっては、非常に意義の大きい選定といえるでしょう。事実、温泉に隣接する旅館などでは、選定後に観光客が急増したケースも多いようです。