「とやまの年中行事百選」は、富山県教育委員会が平成16年度から取り組んでいる「とやま文化財百選」事業の1つで、16年度の「土蔵」、同17年度の「獅子舞」、同18年度の「祭り」に続く19年度版の百選です。主な内容としては、富山の生活・風土に密着した「年中行事」をテーマとし選定が行なわれています。
富山県の年中行事においては、気候、地形などの自然条件や、産業などの違いにより、様々なバリエーションで継承されていますが、その中でも当百選は民俗芸能や競技を伴わないものを対象として選出されています。
富山の年中行事の特徴としては、「1.天神信仰にまつわる行事が多くみられること」、「2.売薬、製薬業に関する行事が継承されていること」、「3.浄土真宗の行事である報恩講、御影様、太子信仰などが多く残ること」、「4.水神を祀る行事が多くみられること」、「5.風神を祀る行事が多くみられること」などがあげられます。
北陸地方に特徴的な行事や立山信仰関連の行事、大火を伴う行事など見ごたえのある行事も多く、富山の魅力を全国的にアピールする内容となっています。