日本の棚田百選とは、農業収入、そして兼業によって、棚田を維持していく事は難しいと考えて、農林水産省が観光地化を目的として選んだ棚田の百選になります。これは1999年に発表されたものとなっており、全国で100以上の棚田が選ばれています。この日本の棚田百選に選ばれる条件としては、傾斜度が急であって、いかにも棚田と思えるような場所が選ばれるものとなっています。そして、観光地としてこの場が選ばれているために、田植え体験や、稲刈り体験と言ったような、古来からある体験をする事もできるようになっています。
棚田百選でもよく知られている所としては、
千葉県の鴨川市にある大山があります。ここは、耕作されている
水田も300枚を超えるものとなっており、多くの都市市民や保全会会員が棚田のオーナーになっています。そして、豆腐作りや味噌づくりといったような多彩な活動もされています。
姨捨は、
長野県にある百選の一つです。千枚田の棚田が国に指定されているものとなっています。そして、2010年には重要文化的景観にも選定されている所となっています。
三重県にある丸山は、地元農家が耕作をしている所で、棚田の段数は1,000枚を超えるものとなっています。棚田のオーナーも多く、農作業は集落住民が行っています。同じ三重県にある深野は、300万個の石によって積み上げられた石垣の総延長が、120kmにも及ぶところです。ここは石の芸術とも言われています。その他、
栃木県の石畑、国見も、百選に選ばれています。