日本100名城は、財団法人日本城郭協会が2006年に選定した、日本各地に存在する名城の百選です。選定の基準は、その城の持つ知名度、文化的・歴史的な価値、復元の正確性など。歴史や建築の専門家が審査を行い、特に価値の高いとされる100の名城が選出されています。
日本には名城の愛好家や城マニアが多く、2007年より開始された『日本100名城選定記念スタンプラリー』も大盛況となっているようです。選定に当たっては文部科学省・文化庁もサポートを行なっており、名城が歴史の教育や生涯学習の場として活用されることを期待しての取り組みだといわれています。
観光資源としても大いに魅力を発揮する名城の数々は、その地域を代表するシンボルとして、古くから多くの国民に親しまれてきました。日本100名城の選定は、今日的な立場からその価値を見直すことで、それらの名城にまた新たな魅力を付加しようという試みでもあります。今やその多くが観光資源として整備・保全の対象となっており、交通アクセスはもちろん、隣接する資料館など、旅行客を受け入れるための設備も充実しているようです。いわば定番の観光コースに組み込まれている名城も多く、気軽に足を運べるという点に大きなメリットがあります。