グローバルニッチトップ企業100選は、日本の企業の中でも特にニッチな分野で世界に評価されている企業100社を選んだものであり、2014年に経済産業省が選定しました。選ばれた企業は機械・加工部門50社、素材・化学部門20社、電気・電子部門15社、消費財・その他部門13社、そして、次世代のニッチな産業を支える企業として期待される企業が選ばれるNEXT GNT部門7社となっています。しかし、5年で経済情勢は大きく変わりました。
そこで新たにグローバルニッチトップ企業を見直す必要があるとして、2020年に新グローバルニッチトップ企業100選が選定されました。2回目となった新グローバルニッチトップ企業100選では、機械・加工部門61社、素材・化学部門24社、電気・電子部門20社、消費財・その他部門8社が選出されました。
グローバルニッチトップ企業100選はまず公募を行い、その中から特にニッチな分野で国際的な評価を得ている企業を選出します。選出の基準は収益性・競争優位性・国際性・戦略性の4点です。そこから世界シェアや海外利益率を見たうえで、5~10年後にさらなる成長を遂げていることが期待できる企業が選ばれています。現代においては商品の低価格化が問題視されているでしょう。そこでグローバルニッチトップ企業100選に選ばれた企業には、ニッチな分野においてトップを目指すことで価格決定権を握り、値下げ競争に巻き込まれないように経済産業省がグローバルネットワークを駆使してサポートを行います。