ふるさとみやぎ文化百選は、宮城県の文化を再認識し、郷土の新たな魅力を再発見していくことで郷土文化の創造を推進していく、という理念のもと選定されました。昭和57年に宮城県で行われる祭りを集めた「まつり編」が選定されると、郷土の食事をまとめた「味編」が続いてまとめられます。昭和60年には城跡や歴史的建造物などを集めた「建造物と街並み編」が選定されました。昭和61年には景観の素敵な小路を集めた「散歩道編」が選定されるなど、それぞれのジャンルにおける後世に残したい宮城県の文化、歴史、風景などがまとめられている百選として知られています。
百選の選定のためには、選者だけでなく宮城県民の声も多分に反映されていることが特徴で、住民が身近に感じている文化や風景が多く選ばれていることにも注目です。宮城県の県庁所在地である、杜の都とも呼ばれる仙台市は緑豊かな街並みと、伊達家が治めた整然とした印象の城下町が特徴の人気のある観光地です。
それだけでなく宮城県には日本三景にも選ばれる松島や、山の多い地形が形作る美しい渓谷など、多くの景勝地や観光地があることでも知られています。沿岸部は海の幸が豊富に取れることでも知られていますが、内陸は米どころとしても有名な土地である、ということを知らない方は少ないのではないでしょうか。
ずんだや牛タン以外にも、宮城県が誇るグルメはいくつも存在します。まだ知らない宮城県の魅力が、県民の目線で集められているふるさとみやぎ文化百選は、宮城県民のみならず観光で訪れる方にも役立つものではないでしょうか。