長きに渡り親しまれてきたけん玉ですが、近年では「ストリートけん玉」「エクストリームけん玉」などと呼ばれ、若者の間で人気が再燃しています。けん玉の技には、2000年に日本けん玉協会創立25周年を記念して、日本けん玉協会百選委員会が選定した「けん玉の技百選」があります。けん玉を始めたばかりの初心者が挑戦できる簡単な技から、日本で出来る人が数名しかいない難しい技まで、様々なバリエーションの技が含まれています。「日本けん玉道選手権大会」では、けん玉の技百選の中から選ばれた12種目で競われ、全国からたくさんの人が挑戦しています。
けん玉の技百選は、「皿系」「もしかめ系」「とめけん系」「特殊系」と様々な名前が付けられ分類されています。初心者はまず下に垂らした球を引き上げて大皿に乗せる「大皿」から挑戦することが多いのではないでしょうか。「大皿」の他、「中皿」「小皿」と球を乗せる技も「皿系」の技として、けん玉の技百選に含まれています。また、大皿と中皿とを順番に、球を落とさないように行ったり来たりする技は「もしかめ系」といい、けん玉をやったことのある人の中には馴染みがある人もいるでしょう。
「あやとり系」は、球の方を持ち、指で作った糸の輪の中にけんをひっかける技で、球をけんに乗せるイメージとはまた違ったけん玉を楽しむことができます。けん玉はとても奥が深く、集中力が養われるだけでなく、たくさんの技をきれいに完成させた時の喜びや達成感を楽しむことのできる競技です。